長崎|忘れられたアニメ美術の巨匠・椋尾篁を未来へ 展覧会開催に向けたクラウドファンディングが12月25日始動

長崎|忘れられたアニメ美術の巨匠・椋尾篁を未来へ 展覧会開催に向けたクラウドファンディングが12月25日始動
アート・デザイン

『銀河鉄道999』『母をたずねて三千里』『幻魔大戦』など、日本アニメーション史に残る名作の背景美術を手がけた美術監督・椋尾篁(1938-1992)。その功績を改めて紹介する展覧会「椋尾篁:アニメ背景美術の先駆者」が、2026年春、故郷である長崎県佐世保市で開催される。本展の開催準備を支えるクラウドファンディングが、12月25日よりスタートした。

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椋尾篁は、動画と同等の存在感をもつ「物語を語る背景美術」を追求し、日本のアニメ表現に革新をもたらした人物である。しかし、その名は一般的には広く知られているとは言いがたい。本展は、手描きの背景画や美術設定、スケッチなど約100点を通して、その仕事の全貌と美術的価値を再評価しようとする試みだ。

会場は、長崎県佐世保市の佐世保市博物館島瀬美術センター。『銀河鉄道999』や『火の鳥』『セロ弾きのゴーシュ』など、名だたる作品群の背景美術が一堂に会する。アニメ史と美術史、双方の視点から椋尾の仕事を捉え直し、地方から文化を発信する意義も大きな見どころとなる。

企画を手がけるのは映像ワークショップ合同会社。これまで日本アニメの背景美術研究とアーカイブ構築に取り組んできた同社は、徳間記念アニメーション文化財団の助成を受けて椋尾篁の調査を進め、論文発表などを通じて高い評価を得てきた。今回の展覧会は、その集大成ともいえる。

クラウドファンディングでは、展覧会チケット付きプランやポスター、オンラインギャラリーツアー、高精細な複製画、さらには椋尾の出身地・佐世保市三川内の三川内焼など、多彩なリターンが用意されている。展覧会に足を運べる人も、遠方のファンも、それぞれの形で参加できる内容だ。

忘れられつつあるアニメ界の巨匠に光を当て、その表現を次世代へ継承する。本プロジェクトは、単なる展覧会開催にとどまらず、ファンコミュニティの形成や全国巡回展、さらには世界への発信も視野に入れている。長崎から始まるこの挑戦に、多くの共感と支援が集まっている。

展覧会概要

名称:椋尾篁:アニメ背景美術の先駆者
会期:2026年4月25日〜5月24日(火曜休館、5月5日は開館)
会場:佐世保市博物館島瀬美術センター
住所:長崎県佐世保市島瀬町6-22
料金:大人1,200円、学生600円、中学生以下無料

クラウドファンディング概要

期間:2025年12月25日〜2026年2月27日
会場:Motion Gallery

Event Summary for International Visitors

An exhibition dedicated to Takamura Mukuo, a pioneering art director of Japanese animation backgrounds, will be held in Sasebo, Nagasaki, in spring 2026. Featuring original background paintings and design materials from iconic works, the exhibition aims to re-evaluate his artistic legacy and pass it on to future generations. A crowdfunding campaign has launched to support the project and expand it beyond the region.

長崎|忘れられたアニメ美術の巨匠・椋尾篁を未来へ 展覧会開催に向けたクラウドファンディングが12月25日始動

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