福岡｜三池港「光の航路」世界遺産登録10周年記念公開　11月16日から1番岸壁を特別開放

世界文化遺産に登録された福岡県大牟田市の三池港で、夕日がまっすぐ航路上を照らす「光の航路」が見られる特別公開が行われる。普段は立ち入り禁止の1番岸壁が、11月16日（日）から22日（土）までの期間限定で開放され、港を彩る幻想的な光景を間近で撮影できる。

「光の航路」は、毎年1月と11月、日没の方角が北を0度として東回りに247度となる約1週間だけ現れる自然現象。港の閘門（こうもん）を中心に、夕日が一直線に沈む瞬間が重なり、海面に光の道が浮かび上がる。地元では、その形がハチドリのくちばしに似ていることから「ハミングバード」とも呼ばれている。

今年は三池港の世界遺産登録10周年を記念して、通常は立ち入ることのできない1番岸壁を特別に開放。内港からの撮影を希望する声に応え、より迫力ある写真撮影が可能となった。天候や潮の条件が重なった時のみ見られる希少な光景で、多くのカメラ愛好家が訪れる人気イベントとなっている。

見どころは、航路の先端から閘門中心へと一直線に差し込む黄金の光。わずか数分の間に、海と空、そして港湾施設が赤く染まり、幻想的な景観が広がる。安全確保のため入場制限が行われる場合もあるため、早めの来場がおすすめだ。

イベント概要

名称：三池港「光の航路」世界遺産登録10周年記念特別公開
期間：［前期］2025年11月16日（日）～11月22日（土）
　　　16:15～17:30（日没時間17:15頃）
　　　［後期］2026年1月18日（日）～1月24日（土）
　　　16:45～18:00（日没時間17:45頃）
会場：三池港1番岸壁（大牟田市新港町）
駐車：三池港展望所（大牟田市新港町1）
注意：周辺道路での路上駐車は禁止。駐車台数に限りがあるため、乗り合わせまたはレンタサイクル・タクシー利用を推奨。安全対策のため入場制限を行う場合あり。

Event Summary for International Visitors

The World Heritage–listed Miike Port in Ōmuta, Fukuoka, will host a special public opening of its usually restricted No.1 pier from November 16 to 22, 2025. During this rare week, the sunset aligns perfectly along the harbor channel, creating the breathtaking “Path of Light.” Visitors can capture the golden reflection stretching from the sluice gate across the sea—an effect locals call the “Hummingbird.” Entry may be limited for safety, and parking is available at the Miike Port Observatory.