九州のワイナリーを巡る旅|土地の個性を味わうおすすめ10スポット
九州旅行といえば、温泉、海の幸、焼酎、そして豊かな自然。そんな旅の楽しみに、もうひとつ加えてみたいのが「ワイン」です。実は九州には、海辺の町から高原、島、果樹園まで、その土地ならではの環境を生かしてワインを造るワイナリーがあります。今回は、福岡・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島から、旅先で訪れてみたいワイナリーをピックアップ。ぶどう畑を眺めながら味わう一杯や、地元グルメとのペアリング、旅のお土産探しまで楽しめるスポットをご紹介します。
目次
九州のワインは「土地」を飲む楽しさがある
同じワインでも、どこで育ったぶどうを使うのか、どんな気候のもとで造られるのかによって、その表情は変わります。
海から吹く風、高原の冷涼な空気、昼夜の寒暖差、果樹栽培が盛んな土地の豊かな土壌。九州のワイナリーでは、こうした地域ごとの環境がワイン造りに生かされています。
さらに、魚介料理と合わせるためのワイン、地元産の果物を使ったワイン、地域の食材と一緒に楽しめるワイナリーなど、土地とのつながりを感じられるのも九州ならでは。
ワインそのものを目的にするのはもちろん、ドライブや温泉、観光スポットと組み合わせて訪れるのもおすすめです。
1.糸島マスエワイナリ|福岡県糸島市
海の幸が豊富な糸島で、食事と一緒に楽しむワインを探すなら「糸島マスエワイナリ」へ。
二丈松末地区の山あいにある、2024年に誕生したワイナリーです。地魚料理店を営んできた経験を背景に、糸島の魚介料理と合わせることを意識したワイン造りを行っています。
魚介料理との相性を考えたワインが多く、刺身やカルパッチョなどの海鮮料理と合わせて楽しめるのが特徴。微発泡タイプなどもあり、一般的なワインとは少し違った楽しみ方ができます。
併設のレストランでは地元の魚を使った料理とワインを味わえるほか、複数のワインを少しずつ試せる飲み比べも用意されています。
糸島観光で海やグルメを楽しんだあとに立ち寄れば、「糸島らしさ」をグラスの中でも感じられるスポットです。
住所:福岡県糸島市二丈松末712-1
営業時間:11:00~16:00
定休日:月~金曜 ※営業日は要確認
2.ぶどうの樹ワイナリー|福岡県岡垣町
玄界灘に近い岡垣町で、ワインだけでなく「食」まで楽しみたい人におすすめなのが「ぶどうの樹ワイナリー」です。
宿泊施設やレストラン、パン、ハム・ソーセージなど、食にまつわる施設を展開する「ぶどうの樹」の一角にあるワイナリー。ワイン単体ではなく、食卓全体を楽しめるのが魅力です。
自社畑で育てたぶどうを使ったワインも造られており、地元の環境を生かした一本を味わえます。
直営ショップにはワインだけでなく、ハムやソーセージなどの加工品も並びます。ワインと一緒に楽しむ食材を探すのも楽しみのひとつ。
さらに、ぶどうを使ったスイーツなどもあり、車で訪れるならアルコール以外の楽しみも充実しています。
住所:福岡県遠賀郡岡垣町大字内浦526-6
営業時間:11:00~17:00
定休日:水曜日
3.巨峰ワイナリー|福岡県久留米市
福岡を代表するぶどう産地のひとつ、久留米市田主丸。果樹園が広がるこの地域を訪れたら、立ち寄りたいのが「巨峰ワイナリー」です。
名前の通り、地域を代表する果物「巨峰」と深い関わりを持つワイナリーで、1970年代から巨峰を使ったワイン造りに取り組んできた歴史があります。
果皮ごと醸造した巨峰ワインは、一般的なぶどう品種を使ったワインとは異なる、果実の存在感を楽しめる一本。福岡らしいお土産を探している人にもぴったりです。
周辺には果樹園が多く、季節によってさまざまなフルーツを楽しめる田主丸。ワイナリーにはレストランやカフェも併設されているため、ドライブ途中のランチや休憩を兼ねて訪れるのもおすすめです。
住所:福岡県久留米市田主丸益生田246-1
営業時間:ショップ9:00~17:00、レストラン11:00~、カフェ14:00~
定休日:施設により異なる
4.五島ワイナリー|長崎県五島市
九州のワイナリー巡りで、特別感のある場所を選ぶなら五島列島へ。
福江島にある「五島ワイナリー」は、島の自然環境を生かしたワイン造りを行っています。ぶどう畑ではキャンベルアーリーやナイアガラなどを栽培し、近年はワイン用品種にも取り組んでいます。
五島ならではの特徴として注目したいのが、島に自生するヤブツバキから採取された酵母を使ったワイン造り。島の植物までワイン造りにつながっているところに、この土地ならではの個性を感じられます。
白ワインやスパークリングなどを楽しめるほか、今後は醸造所、レストラン、ショップ、宿泊施設が一体となった施設への展開も予定されています。
五島観光の目的地のひとつとして、島の食や風景と一緒に楽しみたいワイナリーです。
住所:長崎県五島市上大津町2413
営業時間:11:00~20:00 ※変動あり
定休日:木曜、毎月末、お盆
5.菊鹿ワイナリー|熊本県山鹿市
熊本県北部、山々に囲まれた山鹿市菊鹿町は、ワイン用ぶどうの産地として知られるエリアです。
その土地の魅力を発信する拠点として誕生したのが「菊鹿ワイナリー」。自社農園や契約農家で育てられたぶどうを使い、栽培から醸造、瓶詰めまで一貫したワイン造りを行っています。
なかでも代表的なのが「菊鹿」シリーズ。シャルドネをはじめとした熊本県産ぶどうのワインが揃い、ショップではさまざまな種類を見比べながら選ぶことができます。
ワイナリーでは見学ツアーも行われており、ぶどうがどのようにワインになるのかを知ることができるのもポイントです。
さらに隣接するレストランでは、シャルキュトリなどの料理とワインを組み合わせて楽しめます。山鹿温泉と組み合わせた小旅行にもおすすめです。
住所:熊本県山鹿市菊鹿町相良559-2
営業時間:ショップ10:00~16:30、レストラン11:00~16:30
定休日:火曜日
6.安心院葡萄酒工房|大分県宇佐市
大分県宇佐市の安心院町は、ぶどう栽培が盛んな地域。温泉地からのアクセスも比較的よく、観光とセットで訪れやすいワイナリーです。
「安心院葡萄酒工房」では、多様な品種のぶどうを栽培し、さまざまなタイプのワインを生産しています。
ここでの楽しみは、ワインを購入するだけではありません。広い園内ではぶどう畑や醸造設備、貯蔵施設などを見ることができ、ワインが完成するまでの工程を身近に感じられます。
複数のワインを試飲しながら、自分好みの一本を探せるのも魅力。温泉旅行の途中に立ち寄って、旅の最後にお土産を選ぶのもいいでしょう。
住所:大分県宇佐市安心院町下毛798
営業時間:9:00~16:00
定休日:火曜日、年末年始 ※祝日は営業の場合あり
7.久住ワイナリー|大分県竹田市
九州でワインと雄大な景色を一緒に楽しみたいなら、久住高原へ向かいましょう。
標高の高い場所に広がる「久住ワイナリー」では、冷涼な高原の気候を生かしてぶどうを栽培。広々とした自社農園を持ち、畑そのものを眺めながらワインを楽しめます。
高原らしいすっきりとした酸や、ぶどうの凝縮感を生かしたワインが魅力。白ワインを中心に、食事と合わせやすいラインナップが揃っています。
さらに敷地内にはレストランもあり、石窯料理とワインを組み合わせることができます。
久住連山を望む景色も大きな魅力。ワインだけを目的にするのではなく、高原ドライブの目的地として訪れると、より印象に残る旅になりそうです。
住所:大分県竹田市久住町久住平木3990-1
営業時間:10:00~18:00 ※冬季は17:00まで
定休日:なし ※レストランは水曜
8.都農ワイン|宮崎県都農町
宮崎県の海岸部を走る旅で立ち寄りたいのが「都農ワイン」です。
丘の上に位置するワイナリーからは日向灘を望むことができ、開放感のあるロケーションも魅力。宮崎の太陽と海風を感じながら、地元産ぶどうを使ったワインを楽しめます。
定番のワインだけでなく、宮崎らしい素材を使った商品にも注目したいところ。梅を使ったワインなど、一般的なワインのイメージにとらわれない商品も展開しています。
ショップでワインを選んだあとは、周辺の観光スポットへ足を延ばすのもおすすめ。宮崎らしい景色と食、そしてワインを一度に楽しめる旅の立ち寄り先です。
住所:宮崎県児湯郡都農町川北14609-20
営業時間:ワインショップ9:30~17:00
定休日:なし
9.小林生駒高原葡萄酒工房|宮崎県小林市
秋の宮崎を旅するなら、生駒高原とワイナリーを組み合わせてみてはいかがでしょうか。
「小林生駒高原葡萄酒工房」は、生駒高原の自然に囲まれたワイン造りの拠点。地元・小林市で収穫されたぶどうを使ったシリーズをはじめ、ワイン専用品種による商品も展開しています。
特に秋は、周辺の景色と合わせて訪れたい季節。花畑を楽しんだあとにワインショップやカフェへ立ち寄れば、観光と食を一緒に楽しめます。
敷地内にはレストランもあり、地元産の食材を使った料理とワインを味わうことができます。
「景色を見る」「食べる」「飲む」を一つの場所で楽しめるため、秋のドライブコースにもぴったりです。
住所:宮崎県小林市南西方8565-7
営業時間:ショップ・カフェ10:00~16:00(季節により変動)
定休日:月曜・火曜 ※祝日は営業の場合あり
10.霧島さくらフルーツランド|鹿児島県霧島市
最後に紹介するのは、霧島の豊かな自然と果樹園を丸ごと楽しめる「霧島さくらフルーツランド」です。
園内にはさまざまな果樹が植えられており、ぶどう畑では多品種のぶどうを栽培。その自社農園で育てたぶどうを使って、オリジナルワインを造っています。
無濾過で仕上げた微発泡タイプなど、果実そのもののフレッシュさを楽しめる商品も特徴。シャインマスカットを使ったワインなど、果樹園ならではの商品も展開しています。
ぶどうの収穫時期には、園内で果物狩りを楽しめるほか、ぶどう畑の中で食事を楽しめる企画も実施されています。
霧島神宮など周辺の観光スポットと合わせて訪れれば、鹿児島の自然と果物、そしてワインを満喫する一日を組み立てられます。
住所:鹿児島県霧島市国分重久5631-2
営業時間:9:00~16:00
定休日:不定休
ワイナリーを目的地にすると、九州旅行がもっと面白くなる
九州のワイナリーを見ていくと、それぞれの土地で造られるワインに違った個性があることが分かります。
糸島では海の幸、田主丸では果樹、高原では涼しい気候、五島では島の自然、霧島では豊かな果樹園。ワインを入り口にすると、普段の観光では気づかなかった「その土地の産業」や「食文化」にも目が向きます。
そして、ワイナリー巡りの楽しさは、ボトルを買って帰ることだけではありません。畑を眺め、造り手の話を聞き、その土地の料理と一緒に味わう。そんな体験そのものが旅の思い出になります。
次の九州旅行では、観光名所を巡るルートにひとつワイナリーを加えてみてはいかがでしょうか。旅先で出会った風景を思い出しながら飲む一本は、きっと特別な味わいになるはずです。
九州のワイナリー10選
- 糸島マスエワイナリ|福岡県糸島市
- ぶどうの樹ワイナリー|福岡県岡垣町
- 巨峰ワイナリー|福岡県久留米市
- 五島ワイナリー|長崎県五島市
- 菊鹿ワイナリー|熊本県山鹿市
- 安心院葡萄酒工房|大分県宇佐市
- 久住ワイナリー|大分県竹田市
- 都農ワイン|宮崎県都農町
- 小林生駒高原葡萄酒工房|宮崎県小林市
- 霧島さくらフルーツランド|鹿児島県霧島市
※営業時間、定休日、商品の販売状況などは変更される場合があります。訪問前に各施設の公式サイト等で最新情報をご確認ください。































