大分|2024年の日田祇園祭は7月20日・21日の2日間で開催
大分日田市の4大祭りのひとつである「日田祇園祭」が、2024年7月20日(土)・21日(日)2日間にわたって行われる。
「日田祇園祭」は、疫病や風水害を払い安泰を祈念するお祭りとして、日田で約300年の伝統を誇る。絢爛豪華な山鉾が祇園囃子の音色とともに隈・竹田地区、豆田地区の町並みの中を巡行する。
イベント概要
日田祇園山鉾集団顔見世
日時:2024年7月14日(日)
時間:18時30分~
場所:JR日田駅前
日田祇園祭
日時:2024年7月20日(土)・21日(日)
場所:豆田地区/隈・竹田地区
電話:0973-22-8210(日田市観光課)・0973-22-2036(日田市観光協会)
※山鉾の運行については各町によって異なります。
「日田祇園祭」について
【歴史】
四百余年前に、日隈城内にあった八坂神社が日隈城廃城のおりに現在の隈、寺町付近に移され(現八坂神社)、その後厄除け神事が行われるようになりました。寛文年間(1660年~1672年)頃にはすでに、杉の葉枝などを盛り、幕で飾った曳山があったらしく太鼓などで囃していたと長嶋家の古文書にあり、日田の経済が発展した正徳4年(1714年)には現在のような山鉾がすでに巡行し御神幸の形態も完成していました。文化文政期には、山鉾の高さも6丈(18m)に達し、時の代官が3丈の高さに規制した記録も残っています。明治32年、電灯線の設置により高さ5~6mの山鉾を巡行していましたが、平成8年に国の重要無形民俗文化財の指定を受け近年では、山鉾の高さも嵩上げが進み明治時代の10m級の山鉾も奉納されるようになりました。
【祭事の主な日程】
山鉾の巡行が行われる1週間前の日曜日午前0時に、「神輿洗い」を行います。神輿洗いは、町内に疫をもたらす神を荒神神輿に引き連れて、川で禊を行う神事です。続いて「流れ曳き」を行い、巡行の安全を確かめる。平成元年(1989年)よりこの流れ曳きを利用して、巡行本番の2日前に日田駅前において集団顔見世を行うようになりました。
【囃子】
囃子は、文化年間(1804年~1818年)に日田郡代の目明であった小山徳太郎が長崎で明笛を習得し、それを祇園囃子として使用したのが始まりであるといいます。篠笛を主旋律に、太鼓、小太鼓、三味線で構成され、当時の俗曲や端唄などを元にした30数曲目が演奏されます。中でも「役物」と呼ばれる巡行の区切りに演奏される曲は重厚で聴く人を魅了します。
【見送り幕・水引き幕】
山鉾の背面を飾る高さ3m幅1.5m程度の垂れ幕が「見送り幕」、山鉾の周囲を囲む幕が「水引幕」です。山鉾1基につき見送り幕と水引幕が対で付けられます。現在市内には18本の見送り幕が残されていて各山鉾町で大切に保管されています。見送り幕と水引幕は、ラシャ地に金や銀を溶かした金糸や銀糸を用い虎や龍などを刺繍した幕で、古いものは天保年間の物もあり現在も巡行に使用されています!