紙の手ざわりを、もう一度。 高山活版社「imprint」とクリエイターがつくる“たからもののための箱”と、4都市ポップアップ開催
大分市の印刷会社・高山活版社が、クリエイターとの協働による新プロダクトブランド「imprint(インプリント)」を立ち上げた。印刷という営みをあらためて見つめ直し、手ざわりや質感など“五感に残る”プロダクトとして日常に届ける試み。ブランド始動に合わせ、ベルリンを皮切りに東京・大阪・福岡の4都市でポップアップを順次開催する。
創業から1世紀以上にわたり印刷物の製造に携わってきた高山活版社は、生活様式の変化とともに印刷需要が減少するなかで、「印刷という文化の火を灯し続けるには何ができるか」という問いに向き合ってきた。「imprint」というブランド名には、印刷ならではの“朽ちない魅力”として「五感を通じて残る」痕跡=インプリントを次世代につなぎたいという思いが込められている。
第1回目のコレクションでは、親交の深いグラフィックデザイナー・小林一毅を迎え、プロダクト「蒐集箱」を制作。子どもが拾ってくるどんぐりや落ち葉、日々の暮らしのなかで集まっていく“たからもの”を、あえて「収納力」ではなく“入れるものを選ぶ箱”として受け止めるコンセプトが背景にある。
箱は全10種のデザインを展開し、小林が描き続けてきた日常の断片や見過ごしがちな一瞬を図案化。蓋と身に異なる色のファインペーパー「NTラシャ」を用い、紙のあたたかな風合いを生かしている。蓋の印刷には特色インクを採用し、各色の紙に合わせて色調を細かく調整。紙の個性と印刷の色が自然に溶け合う仕上がりを目指した。
制作協力は、長崎・波佐見町で紙器づくりを行う株式会社 岩㟢紙器が担当。貼箱づくりで培った技術を生かし、図案の魅力を「手のひらサイズの立体」として留める精緻な造形を実現している。
ポップアップ開催情報
ブランドリリースにあわせ、国内外4会場でポップアップを順次開催。
【ドイツ】
会場:Studio NIKIBI(ドイツ・ベルリン)
時期:2025年11月28日~30日
【東京】
会場:THINK OF THINGS
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷
時期:2026年1月15日~2月3日
【大阪】
会場:graf studio
住所:大阪府大阪市北区中之島
時期:2026年2月10日~23日
【福岡】
会場:B・B・B POTTERS
住所:福岡県福岡市中央区薬院
時期:2026年2月13日~15日、21日・22日
各会場では「蒐集箱」を中心に、印刷の手ざわりや質感を軸にした展示・販売を予定。詳細は高山活版社および各会場の公式サイト・SNSにて順次案内される。
Event Summary for International Visitors
Takayama Kappan, a long-established printing company based in Oita, has launched a new product brand called “imprint.” The brand explores the enduring value of print as a medium that leaves traces on the senses, collaborating with contemporary creators. The first collection, “Shūshū-bako,” is a series of graphic storage boxes designed by graphic designer Ikki Kobayashi and produced with fine paper and high-quality box-making techniques. To celebrate the launch, a series of pop-up events will be held in Berlin, Tokyo, Osaka, and Fukuoka, inviting visitors to experience the tactile beauty and quiet presence of print in everyday life.







