九州|七県別、静寂の中で巡る 美しい紅葉の名所七選 2025年秋旅ガイド
九州の秋は、静けさの中に深い彩りを秘めている。
北から南まで、山々や渓谷、城下町がそれぞれの物語を映し出し、訪れる人に穏やかな感動を与える。
今回は、九州七県それぞれから選りすぐりの紅葉名所を紹介。観光地の喧騒から少し離れ、静寂の中で紅葉と向き合う秋旅へ出かけてみよう。
1. 福岡県|秋月城跡(あきづきじょうあと)

「筑前の小京都」と呼ばれる朝倉市の秋月。黒門をはじめとする城跡周辺は、11月下旬になると紅に染まったモミジが石垣を包み込むように彩る。
古い武家屋敷や茅葺き屋根の民家が残る通りを歩けば、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。
城下町を流れる筑前秋月の澄んだ空気の中で、静けさに包まれた紅葉を楽しめる。
2. 佐賀県|御船山楽園(みふねやまらくえん)

武雄温泉のほど近く、御船山の断崖を借景に広がる17万坪の大庭園。
江戸時代後期に藩主鍋島茂義が築いたこの地では、池に映り込む「逆さ紅葉」が特に美しい。
夜にはライトアップも行われ、水面に反射する赤や橙の光が幻想的な世界を生み出す。
歴史と自然、そして光が織りなす、まさに“九州の秋夜の名画”だ。
3. 長崎県|雲仙・仁田峠(うんぜん にたとうげ)

標高1,080mの仁田峠は、長崎を代表する紅葉スポット。
普賢岳ロープウェイに乗れば、眼下に広がる紅葉の絨毯が一望できる。
カエデ、ナナカマド、ドウダンツツジなどが山肌を赤く染め、澄んだ空気の中に鮮やかなグラデーションを描く。
山頂の展望台から見渡す景色は、秋の雲仙を象徴する絶景。
4. 熊本県|菊池渓谷(きくちけいこく)

阿蘇外輪山の北麓に広がる自然豊かな渓谷。
透明度の高い清流と、赤・橙・黄に染まる木々のコントラストが見事で、「日本の名水百選」「森林浴の森100選」にも選ばれている。
秋は朝霧がかかることも多く、水面に漂う白い靄と紅葉が幻想的な風景をつくり出す。
静かに流れる水音を聞きながら歩く遊歩道は、心を鎮める癒やしの時間を与えてくれる。
5. 鹿児島県|垂水千本イチョウ園(たるみずせんぼんいちょうえん)

鹿児島湾を望む丘陵に広がる、約1,200本のイチョウが立ち並ぶ私有の名所。
11月中旬〜下旬にかけて、辺り一面が黄金色の世界に変わる。
太陽の光を浴びた葉が風に揺れるたびにきらめき、まるで金色の波が広がるよう。
ライトアップ期間には夜のイチョウ並木が幻想的に輝き、昼夜で異なる美を堪能できる。
6. 大分県|九酔渓(きゅうすいけい)

九重連山の山あいに広がる、長さ約2kmの断崖絶壁の渓谷。
その名の通り“九回酔うほど美しい”と称されるほどの絶景が広がる。
紅葉シーズンにはヤマモミジやイチョウが一斉に色づき、九重夢大吊橋から見下ろす紅葉の大パノラマは圧巻。
大自然のスケールと紅葉の繊細さが同居する、九州屈指のビュースポットだ。
7. 宮崎県|高千穂峡(たかちほきょう)

神話の舞台として知られる高千穂峡。
柱状節理の断崖と真名井の滝、そして紅葉が織りなす景観は、神秘的な静けさに包まれている。
ボートで渓谷を進めば、頭上から滝のしぶきと紅葉が舞い降り、まるで神話の世界に入り込んだかのよう。
エメラルドグリーンの水面に映る紅葉は、まさに“神が宿る秋”と呼ぶにふさわしい。
九州の紅葉旅をもっと深く
九州の紅葉の見頃は、例年11月上旬から12月上旬。
北部から南部へと色づきが移り変わるため、タイミングをずらして巡ると、長く秋を楽しむことができる。
歴史と自然が共存するこの地で、静かな秋の時間を感じてほしい。
Event Summary for International Visitors
From the ancient castles of Fukuoka to the sacred valleys of Miyazaki, autumn in Kyushu reveals a serene landscape painted in vivid reds and golds. This guide introduces seven breathtaking foliage spots—one in each prefecture. Visit Akizuki Castle Ruins, Mifuneyama Rakuen, Unzen, Kikuchi Gorge, Tarumizu Ginkgo Garden, Kyusuikei Valley, and Takachiho Gorge to experience Japan’s quiet, spiritual autumn beauty.


