【福岡】現代女性の生き方に焦点を当てた、全編北九州弁の舞台 「まつわる紐、ほどけば風」上演、北九州芸術劇場で2月27日から

アート

2月27日(木)〜3月1日(日)、劇場創造事業の新シリーズ第1弾となる、北九州芸術劇場クリエイション・シリーズ「まつわる紐、ほどけば風」を上演。

本シリーズは、劇場がこれまで培ってきた経験、ノウハウを活かしながら、現場のスタッフとアーティストが2カ年をかけて密に創作に向き合い、新たな演劇作品を立ち上げる新シリーズ。

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第1弾の作・演出には、関西を拠点に活動する劇団太陽族主宰の岩崎正裕を迎え、2018年4月より始動。オウム真理教事件を題材にした『ここからは遠い国』で関西を代表する戯曲賞・OMS戯曲賞大賞を受賞するなど、社会で起きる出来事をモチーフにそこに生きる人々や関わり合いを丁寧に描く筆致で定評のある岩崎が、本作では”現代女性の生き方”に焦点を当て新作を書き下ろし、全編北九州弁で上演。

物語の中心となるのは3人の女性たち。古い一軒家で暮らす独身の女性、長年の不妊治療に悩む女性、医者の夫を持ちながらも自らの自立を模索する女性――それぞれに異なる環境の中で、どこか”紐”に縛られているようにも見える女性と、彼女たちを取り巻く人々のドラマを、温かな目線で描き出す。

出演は、北は北海道から南は熊本県出身者まで、オーディションで選ばれた10名と関西からのゲストキャスト2名による計12名。

イベント概要

『まつわる紐、ほどけば風』
日程:2020年2月27日(木)〜3月1日(日)
時間:日程によって異なる
2月27日(木)13時30分開演 / 28日(金)19時開演 / 29日(土)13時30分・18時開演 / 3月1日(日)13時30分開演
29日(土)18時開演の回は、岩崎正裕(作・演出)・泊篤志(方言翻訳)らによるアフタートークあり / 開場は開演の30分前

会場:北九州芸術劇場 小劇場
住所:福岡県北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11
料金:一般 3,000円 / ユース(24歳以下) 2,500円 / 高校生〔的〕チケット 1,000円
ユース・高校生は要身分証(学生証)提示 / 高校生〔的〕チケットは、劇場窓口にて前売限定数のみ販売
日時指定・全席自由 / 当日500円増 / 未就学児入場不可(託児あり)

問合:093-562-2520(北九州芸術劇場 広報担当 大羽美菜子・一田真澄)
WEB:http://q-geki.jp/events/2020/matsuwaru/

演出:岩崎正裕(劇団太陽族)
出演:内山ナオミ(飛ぶ劇場) / 江﨑萌葉 / 大野朱美 / 木下海聖(有門正太郎プレゼンツ) / 桜井玲奈 / 寺田剛史(飛ぶ劇場) / 飛世早哉香(in the Box、Org of A) / 町田名海子(創造集団ちいさなクルミーノ・ゲキゲキ / 劇団「劇団」) / 宮村耳々 / 村上差斗志(FOURTEEN PLUS 14+) / 岸部孝子(劇団太陽族) / 三田村啓示
演出家・出演者コメント

前々から思っていたのが、九州の劇団の女性たちは飲み会の場でもよく立ち働くなと。女性が少し控えめで、コミュニケーションの取り方が関西とちょっと違うというか、関西の女性たちは男性にも割と対等に突っ込むんですよね。その外に出せない何かを女性の皆さんは抱えてるんじゃないか、現代における女性を描いてみたい、というのが着想の始まりでした。戯曲を書きながら女性に心情を重ねてみると、男性がつくったこの社会の矛盾点みたいなものが沢山見えてくるんです。日本でも世界でも、男性優位であるという事は解消されないといけないし、ただそれを場面として声高に主張するのではなく、苦労に直面してる女性たちの場面を見た時に、観客それぞれが思いを馳せて今後の人生を開拓していって欲しい、という物語なのかなと思います。

中心になるのは3人の女性で、そこから派生してドラマが動いていきます。彼女たちは30~40代の女性でボルダリングのジムで知り合い、いつしか互いの家を行き来し合うようになる。1人は、40代で独身、日明にある古い一軒家に住んでいる。もう1人は夫が医者で、外に出たいのに夫は家にいてほしいと暗に強制される女性。もう1人は不妊治療を続けながらもなかなか子どもが出来ない、親族や男性からはまだ出来ないのかという視線を浴び悩んでいる女性、という設定です。3人を軸に、でも男性女性という二元論だけで書くと何か取りこぼしそうな気がして、現代においてはLGBTの事に触れざるを得ないだろうと。自分は女性と認識していて女性が好きという若い女性、その思いを受ける側の女性と彼女と付き合っている男性や彼女の母親の物語も加わりながら物語が展開します。

まつわる紐、ほどけば風
まつわる紐、ほどけば風

タイトルは、杉田久女の俳句~花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ~に着想を得ていますが、私は”まつわる紐”を女性にまつわる男性がつくった社会の数々のしがらみ、と捉えてみました。それを物語で解いていく事によってそれぞれの登場人物に風が吹くんじゃないかな、という想いを込めています。
一昨年の4月から英彦山や藍島、直方の石炭記念館、枝光の商店街、色んな場所に出かけながら、合間合間で劇場スタッフの方とミーティングを重ねて来ました。八幡製鉄所の真っ赤に燃える鉄を見たり、その周辺に住んでいる方に当時どれ程あの地域が湧いていたかという事も聞き、次第に感じていったのは、そのまま書くと北九州の観光案内みたいな芝居が出来上がるなと。それで、若い演劇人たちに会ったり、色んな人たちの話を聞きながら”ここに今生きている人たち”の共通項を探して、そこから物語を描いていきたいなと思い定めました。

作・演出:岩崎正裕(劇団太陽族)

今回の作品は女性の生き方、そして生き辛さを描く作品で、その生き辛くさせている男性を演じるという事で喋る台詞喋る台詞が全部自分に返ってきて苦しい部分もあるんですが、観終わった後、観てくださった女性にも男性にも良い風が吹く作品になればいいなと思います。

出演:村上差斗志(FOURTEEN PLUS 14⁺)

出身が北九州でこの劇場の舞台に立つ事は夢でした。暫く離れていたので北九州弁を使う事が幸せで新鮮で、こんな言い方あったなと懐かしく思いながら稽古に臨んでいます。標準語で話すのと北九州弁で話すのとではや っぱり熱量が違うし、お客様にも北九州という土地柄や人柄を伝える事が出来たらと思います。

出演:桜井玲奈
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