「ハイジ」や「かぐや姫」のお宝資料多数。『高畑勲展』を体験取材しました!

高畑勲展
アート

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4月29日(木・祝)から7月18日(日)まで、福岡市美術館で開催中の『高畑勲展 ~日本のアニメーションに遺したもの〜』。それに先駆けて開催された内覧会に、クリップ九州の編集部が行ってきました!

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『高畑勲展 ~日本のアニメーションに遺したもの〜』は、日本のアニメ史において、高畑監督が切り開いた新たな表現を、制作ノートや絵コンテ、原画、背景画、映像を通して紐解く展覧会となっています。
今回はそんな『高畑勲展』の見どころを、ほんの少しだけご紹介します。

アニメーターの机

【アニメーターの机 東映アニメーション所蔵】

高畑監督のもとで働いていたアニメーターの机を再現した展示です。よく見ると「セロ弾きのゴーシュ」や「かぐや姫」の小説が置かれています。もともとのお話の描写を確認しながら絵を描いているんですね。

パンダコパンダに癒やされる

パンダコパンダ

パンダコパンダ ©TMS

とにかくかわいいパンダコパンダの展示ゾーン。パンダコパンダでは、宮崎駿監督が原案・脚本・画面設定を手掛け、高畑監督は演出を担当しました。当時、中国から贈られたパンダのおかげで日本は空前のパンダブーム。パンダコパンダは、それに合わせて公開された劇場アニメーションだったそうです。

パンダコパンダ

パンダコパンダ ©TMS

小さな女の子・ミミ子がパンダたちと戯れるときの活き活きとした可愛らしい動きは、のちに公開される宮崎駿監督作品「となりのトトロ」に活かされています。

いろんなハイジ

いろんなハイジ

アルプスの少女ハイジ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」 公式ホームページ:http://www.heidi.ne.jp/

本展では、様々なキャラクターのデザイン画が展示されています。こちらの画像には、右上の見慣れたハイジ以外にも、前髪の長いハイジ、三つ編みのハイジ、二つ結びのハイジの姿が。おなじみのキャラクターも、試行錯誤を繰り返した上に生まれたデザインであることがわかります。

「火垂るの墓」の色指定画

節子

火垂るの墓 ©野坂昭如/新潮社,1988

火垂るの墓では、特に色に拘った画面づくりがされており、既存の色に特注の微妙な色を追加して、300以上の色を使って描かれているそうです。夜のシーンや空襲のシーンでは、背景の色に合わせてキャラクターの色も変わるので、色を決めるだけでも大変な作業ですね。また、よく見ると線画が黒ではなく焦げ茶色で描かれています。これは塗りの色と線画を馴染ませるための技法だそうです。

壁一面のたぬきたち

ぽんぽこ

平成狸合戦ぽんぽこ ©1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

壁一面に「平成たぬき合戦ぽんぽこ」のラフがずらり。一枚一枚がお宝級のイラストで、見ているだけで楽しい気持ちになります。そのほとんどが色鉛筆や水彩など、淡い色で描かれているのですが、その迫力は圧巻です。ぜひ会場でじっくり眺めてみてくださいね。

ぽんぽこ

平成狸合戦ぽんぽこ ©1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

そして、かぐや姫の物語へ

かぐや姫の物語

かぐや姫の物語 ©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK

高畑監督作品の集大成とも言える、「かぐや姫の物語」。背景や人物の線をわざと途切れさせ、見る人の想像力によって完成する画作りに拘った作品です。かぐや姫が着物を脱ぎ捨てて全力で走るシーンは、筆のタッチを活かした荒々しい線で描かれており、その1本1本が迫力のあるシーンを生み出しています。

高畑監督愛用のストップウォッチ

ストップウォッチ

展示のラストを飾るのは、高畑監督愛用のストップウォッチ。ストップウォッチは、イラストを動かしたときに自然な動きになる時間を計るため、アニメーションをつくる上で欠かせないアイテムなんだそうです。
一見きれいな状態に見えますが、よく見ると細かい傷が沢山ついており、高畑監督がアニメーションとともに歩んできた歴史を感じさせます。

グッズコーナー

グッズ

高畑監督が手掛けたアニメーションのキャラクターグッズがたくさん。大きなヨーゼフのぬいぐるみがとてもかわいらしく、家に連れて帰りたくなりました。展覧会をじっくり回覧したあとは、おみやげ探しもお忘れなく。

小さい頃に何気なく見ていたアニメーションが、作り手の拘りと情熱によって生み出された芸術作品だったことに気付かされました。高畑監督のアニメーションが好きな方はもちろん、今まで高畑監督の作品を観たことない方でも、アニメーションの素晴らしさを体感できる展覧会となっています。
こちらで紹介した作品はごく一部。ぜひ会場でご覧ください。

開催は、7月18日(日)まで。まだの方はお早めに!

展覧会概要

高畑勲展 ロゴ

『高畑勲展 ~日本のアニメーションに遺したもの〜』
会期:2021年4月29日(木・祝)〜7月18日(日)
休館:月曜日
※ただし、5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)は休館
時間:9時30分〜17時30分
※最終入館は、閉館の30分前まで / ただし、7月の金・土曜日は20時まで開館(最終入館は閉館の30分前まで)
会場:福岡市美術館
住所:福岡市中央区大濠公園1-6
料金:一般 1,500円 / 高大生 1,000円 / 小中生 600円
※大学生以下の方はご入館の際、学生証や生徒手帳等をご提示ください。
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の提示者とその介護者1名、および特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者、および未就学児は観覧無料。

主  催:福岡市美術館、西日本新聞社、FBS福岡放送
後  援:福岡県、福岡市教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団、西日本鉄道、九州旅客鉄道
企画協力:スタジオジブリ
協  力:(公財)徳間記念アニメーション文化財団、大濠テラス
制作協力:NHKプロモーション

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