tico moon:1年の移り変わる季節を表現した作品

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5月6日、佐賀市柳町の旧古賀銀行跡・浪漫座で開催された tico moon(ティコムーン)コンサート
浪漫座のレトロな雰囲気と、tico moonの美しい音楽が贅沢な空間を生みました。

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今回、7枚目のアルバム『はじまりの鐘』をリリースした tico moon のハープ奏者・吉野友加さんとギター奏者・影山敏彦さんにお話を聞いてきました。

 

tico moon インタビュー

– 7枚目のアルバム『はじまりの鐘』リリースおめでとうございます。

2003年のファーストアルバムから、ちょうど10年を迎えたので、これまでにはなかったtico moonのアルバムを意識しました。

– 過去の作品との違いはどこでしょうか?

影山さん:これまでにリリースした6枚のアルバムは、基本的に2人で作ってきたのですが、10周年という節目を迎え今までのtico moonとは違ったアルバムにしたく、ゲストアーティストにも参加していただいています。

今まではこだわって2人だけで作ってきたのですが、新しいことにチャレンジしてみることも面白いのではないかと思い、ゲストアーティストに参加していただいています。

– アルバムの聴きどころなどを教えて下さい。

影山さん:1年の移り変わる季節を、このアルバム1枚を通して聴いた時に感じてもらえるように表現しています。そのため、アルバムの最初の曲は夜明けから始まり、春を感じられる曲や季節と季節の合間の曲など、最後には冬を感じられる曲などがあります。

ドライブに最適な曲もありますよ。

– 今回の『はじまりの鐘』というアルバムタイトルですが、どのような意味や思いがあるのでしょうか?

影山さん:タイトル曲の「はじまりの鐘」を作ったのがちょうど春でした。春には別れがあり、そしてまた新しい出会いがあると思います。
アルバムに収録する曲を並べた時にアルバムタイトルに相応しいと思い決めました。

– 6枚目のアルバム『Daydream Garden』をリリースしてから、今回のアルバムまで2年と少しありましたが、その間に何か変化などはありましたか?

影山さん:6枚目をリリースした時に初めて大きなツアーをやりました。全国を周り様々なシチュエーションの中でライブをさせていただき、ライブ後にメロディーが浮かんだり、車を走らせている時や、ホテルに滞在している時など普段の環境とは違う中で曲ができました。

 

tico moon インタビュー

– 音楽で表現する時に大事にされている事はありますか?

影山さん:曲を作る時にはまず自分がその音が好きかどうか。聴いてくれる人がどういう受け取り方をするかは分からないけど、良いか悪いかの前に自分が好きかどうか。それが演奏していて気持ちいいかに繫がっていて、音の響きが気持よく届くようにしています。

吉野さん:私は人前で演奏する時に音を聴いてもらっているだけではないと思います。私は耳からだけではなく目からも音も伝わっていると思うので、そこを大事にしています。

– ではtico moon ではどうでしょうか?

みんなが同じ関係性で楽しい時間を共有できることですね。

– 最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

影山さん:アルバムを聴いていただきこれからも曲を育てていくので、ぜひライブへ遊びにきていただけたら嬉しく思います。

吉野さん:ぜひ生の演奏を聴いていただきたいです。私たちもファンの皆様に会えるよう色んな会場を周りますので会えることを楽しみにしています。

 

作品情報

tico moon

吉野友加(ハープ)影山敏彦(アコースティックギター)によって2001年に結成されたデュオユニット。ハープとアコースティックギターという、他ではあまり聴くことのできない暖かく透明感のある演奏や楽曲に定評があり、全国各地のカフェやギャラリー等でコンスタントに演奏活動を行っている。

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