WORKVISIONS 西村浩:自由にカスタマイズできる仕事場
4月23日、佐賀市呉服元町にコワーキングスペース「マチノシゴトバ COTOCO215」がオープン。
このCOTOCO215を手掛けた株式会社ワークヴィジョンズの代表、西村浩さんにインタビューを行いました。
マチノシゴトバ COTOCO215(コトコ215)は、佐賀市出身の建築家・デザイナーの西村浩さんが率いる、株式会社ワークヴィジョンズがプロデュースするシェアードワークプレイス。
佐賀の街なかに、日常的な賑わいを取り戻したいという想いから生まれた企画で、仲間とともに一緒に楽しく働きながら、新しいアイデアやビジネスが育まれ、次々と新しい価値が発信されていきます。集まってクリエイティブに働くことで、新しいカルチャーをつくるコミュニティを目指す COTOCO215 のこれからについて聞いてみました。
– マチノシゴトバ COTOCO215をオープンさせるきっかけはなんだったのでしょうか?
今までは、佐賀市と連携し公共事業の観点から街づくりの戦略を行ってきました。
その結果少しずつ、子供たちの声や賑わいを感じれるようになってきましたが、最終的には、民間の人たちがお店を出したり活動したりしないと変わらないので、次は民間の事業としてこの街づくりに参加することを目的としていました。
街づくりは公共事業と民間の両方がかみ合えばうまくいくはずです。
ココをきっかけに少しずつ賑わいが戻ってきたらいいなと思ったのがきっかけですね。
-公共事業と民間のどちらか片方だけではダメということですね。
そうですね。民間が出てこないと行政の力だけではダメです、逆もあります。全体の戦略がないと点で終わるので、それをうまく組み合わせる事により、少しずつ賑わいがもどってくると思う。
– この呉服元町にオープンを決められたのは、わいわいコンテナでの結果があったからでしょうか?
以前関わった、わいわいコンテンナ事業で呉服町に人の流れが出てき始めました。だったら他の場所でやるよりも、凄くこの場所が街づくりとして成功すれば、他にも波及していくので、徹底的にここでやろうと決めました。
– 徹底的にやることで呉服元町が変わりそうですね。
そう。いろんな所でやると目鼻立ちがはっきりしないので、まずは徹底的に呉服元町でやるつもりです。
– 働き方がどのように変わってきていると感じますか?
今ではクリエイティブに一人で働いている人も結構多くいます。パソコンさえあればなんでも
できる時代になって、24時間仕事する人達が増えてますよね。
– COTOCO215が新しい働き方の中で活用されると。
ちょっと仕事をしたい人や、外から来た人も使えてフリーで働いている人達が集まり、みんなで仕事をしながら新しいアイデアを共有したり、新しいプロジェクトを起こしたりすることのできる場所にしたいですね。
棚も自由にプレゼンテーションに使えるし、使い方は自由で企画を立てれば色んな使い方ができます。
利用者のアイデア次第で、自由にカスタマイズできる仕事場ですよ。
– 東京にもCOTOCOをお考えとの事ですが、東京にできれば佐賀との架け橋にもなりますね。
そうです。これまでは東京発祥で地方へ輸出するかたちでしたが、これからは地方発祥で地方の良さを東京へ輸出する時代になって来ていると思うので、それを形にしたいと思っています。
COTOCO215 は色んな可能性がある場所、ここを利用する人の中からスターが誕生する場所にしたいですね。
COTOCO215 は、おそらく佐賀ではじめての本格的コワーキングスペース。
ただのコワーキングスペースではなく、街づくりを意識したコンセプトや、目を引くデザインが魅力的な共有スペースです。電源やカフェサービスはもちろん、落ち着いた店内でノマドワークができるスペースとして、地域住民の方はもちろん、出張のビジネスマンにも活用いただけるスペースが登場しました。
EDIT:YOSHIDA
建築家/ワークヴィジョンズ 代表
1967年佐賀県生まれ/東京大学工学部土木工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、設計事務所勤務を経て1999年ワークヴィジョンズ設立。建築・土木・まちづくり等、常に「まち」を視野にいれ、分野を超えてモノづくりに取り組む。
主な計画・作品に、大分都心南北軸構想、佐賀市街なか再生計画、函館市中心市街地トータルデザイン、岩見沢複合駅舎、佐賀「わいわい!!コンテナ」、鳥羽海辺のプロムナード「カモメの散歩道」、長崎水辺の森公園橋梁群など。主な受賞歴に、日本建築学会賞、土木学会デザイン賞、グッドデザイン賞大賞、BCS賞、ブルネル賞、アルカシア建築賞 他多数。
名称:マチノシゴトバ COTOCO215
住所:佐賀県佐賀市呉服元町2-15
電話:0952-37-5883
WEB:http://co-cotoco.jp/ / facebook