嬉野の魅力を知る「嬉野茶時」温泉旅館で茶農家が最上級のお茶をおもてなし
3月11日12日の2日間のみ開催される「嬉野茶時 うれしの花霞」(うれしのちゃどき うれしのはながすみ)。
嬉野の魅力である「嬉野温泉(旅館)」「嬉野茶」「肥前吉田焼」の3つの産業が中心となり、嬉野の魅力を伝える2日間をフォトレポートでお届けします!会場となる嬉野温泉 和多屋別荘のサヴール・ドゥ・スイメイには、普段は嬉野でお茶農家を営む7名が待ち受けます。
地元嬉野の若手茶農家たちが、嬉野茶の本当のおいしさ・魅力に気づいてほしいと企画に賛同し、普段の作業着を脱ぎ、接遇(せつぐう)やおもてなしを学び、最高の状態の嬉野茶を提供します。
100度に沸騰したお湯を、お茶に最適な7〜80度に調整し、一番美味しい状態で提供します。使用される道具にも、茶農家ならではの視点で、地元肥前吉田焼の器が使われるなどのこだわりが見られます。「まだ開発途上」という新しい嬉野茶の飲み方を開発するなど、旧来の方式にとらわれない取り組みも魅力。
四季にあわせて、年に四回開催される「嬉野茶時」では、佐賀銘菓を独自にアレンジした彩り美しいスイーツが人気。緑茶に限らず、スイーツにあわせた最適な嬉野茶が厳選され提供されます。
スイーツが提供される器は、2016年に初開催された「肥前吉田焼デザインコンペティション」の入賞作品によるもの。
柔らかい曲線で描かれたサイズ違いの5つのプレートからなる「ボロノイ」。
今回は、うち2つのプレートを使用して和菓子を盛り付け。デザイン性高い器でありながら、様々な用途で活躍する作品は、デザイナーの山岸隼人さんと窯元の224porcelainによるもの。
水滴の波紋を思わせるプレート「Hamon」は、デザイナーの足立眞緒さんと窯元 副久製陶所による作品。ケーキの盛り付けで、波紋が一層美しく映ります。
作品はプレートのほか、石をイメージした3つの器と組み合わせることで、スタッキングも可能。
上記水滴のプレート「Hamon」のうち、石をモチーフにした器を使用。単体での使用にもアイデアが広がります。
料理のコンビネーションを楽しむために作られた「Combi」が、ここでは3種類のショコラを演出。デザインの可愛さだけでなく、「料理の味がまざらない」といった、器の機能性も評価される作品は、デザイナーのseccaさんと窯元の224porcelainによるもの。
これらの肥前吉田焼作品は、5月を目処に商品化が決定しているとのこと。
会場となる和多屋別荘内では、嬉野茶農家たちが生み出したお茶を銘柄や生産者にわけて、その特徴を細かく紹介。
自分の嗜好にあわせて、お気に入りのお茶を探すのもたのしみのひとつ。
佐賀でいま最もアツいと評判の嬉野。
そこには、地域を愛し盛り上げたいという一心で、協力し合うコミュニティーがありました。
嬉野人が中心となり 「嬉野温泉 ☓ 嬉野茶 ☓ 肥前吉田焼」 を紹介する嬉野茶時を通して、またあたらしい嬉野の魅力が生まれつつあります。
イベント概要
嬉野茶時:うれしの花霞
日程:2017年3⽉11⽇(⼟)12⽇(⽇)
料金:お茶 800円〜
またはお茶セット1,200円〜
会場:和多屋別荘 サヴール・ドゥ・スイメイ
住所:佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙738
同時開催:肥前吉⽥焼発表展ガイドツアー
10時と16時予定(約15分)参加無料
見どころ
「肥前吉⽥焼デザインコンペティション2016」で選ばれた10点を⽇本初お披露⽬。肥前吉田焼は、約400年の歴史があり、湯のみや茶碗などの⽣活雑器を⽣産。「⽔⽟の茶器」は代表的な肥前吉⽥焼のひとつ。磁器産業の低迷のなか開催された「肥前吉⽥焼デザインコンペティション2016」では初の試みにもかかわらず、予想を超える応募数と完成度の⾼い作品が集まった。
和多屋別荘内の展⽰スペースでは、会期中(3⽉11,12⽇)、窯元が商品説明や焼き物の魅⼒を伝えるガイドツアーを⾏う。(1⽇2回、所⽤時間15分程度、参加無料)窯元とのコミュニケーションを通して、肥前吉⽥焼の魅⼒を伝える。
茶農家6名が開発したオリジナルのお茶6種(以上)をご⽤意。注⽬は参加した農家全員で今回のためだけに協働開発した「花霞」という名の煎茶。春の芽吹きを感じる味わいと⾹りが特徴。
他に、淹れ⽅に趣向をこらした⼀品や、お茶を美味しく淹れるコツやこだわりを実感できる演出もご⽤意。佐賀の銘菓をアレンジしたスイーツと⼀緒にお楽しみいただけます。
これらを提供するのは茶農家たち。普段は作業着を着て、茶畑で農作業に勤しむが、本イベントでは真っ⽩なマキシ丈のサロンをつけて接客。サービス研修をうけた上質感のあるサービスを提供。
嬉野茶は雲海がたなびく「天空の茶畑」のような場所で⽣産されています。茶の形状は、丸く⽟緑茶(グリ茶)特有の⾊艶があり、⾹気も強く感じ⼝中では爽やかで味わい深いのが特徴。茶農家の暮らしやお茶への想いにも⽿を傾けて。
会場となる和多屋別荘は、旧長崎街道に面した老舗温泉旅館。
老舗ながら、空間を生かしたインテリアや景観が美しい、おしゃれな温泉旅館です。
嬉野茶時の会場となる「サヴール・ドゥ・スイメイ」は、高い天井の開放感あるスペースに光が差し込む美しい茶室。嬉野の歴史を物語るインテリアがさりげなく飾られ、高品質な音響とあいまっておちつきの空間が演出されています。
旅館への宿泊はもちろん、温泉やレストランのみの利用にもオススメです。
佐賀県内の方こそ、地元の誇る美しい旅館を体験してほしい。
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