肥前名尾和紙の「ORIGAMIランタン」がフランスの企画展に出展
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三百年以上の歴史を持ち、伝統的和紙作りを続ける佐賀市の「名尾和紙」のオリジナル「ORIGAMIランタン」が注目を浴びている。
名尾和紙は引きの強さなどから、ふすまや障子をはじめ、提灯や壁紙として様々な素材に使われている。今回紹介する「ORIGAMIランタン」は、名尾和紙の特徴である長い繊維を持つ「梶の木」を原料とし、体育館の天井部分などの強度を高める為に木や鉄骨などで組んでいく建築技法を、日本古来の「折り紙」技術により、一枚の和紙を折り球体にして照明器具に仕上げた、強度と美を兼ね備えた、伝統と現代技術の融合による逸品という。
この「ORIGAMIランタン」はフランス・パリで2月に開催される企画展「伝統と先端と~日本の地域の底力~」に出展される。
企画展「伝統と先端と~日本の地域の底力~」は、日本の地方に根付いた伝統産業技術にスポットを当て、刃物や器などの伝統工芸品と、
それらを製造する技術が現代の先端産業に利活用されている事例や、改良により伝統技術が現代生活に高度に適応した具体的モデルを展示し、日本の地方が持つ知られざる先端技術を効果的に発信する。
イベント概要
企画展「伝統と先端と~日本の地域の底力~」
会期:2014年2月11日(火)~2月22日(土)
会場:パリ日本文化会館 – Maison de la culture du Japon à Paris
住所:101Bis Quai Branly, 75015 Paris)※エッフェル塔近郊