【九州ダービー】人に伝えたい鳥栖 vs 福岡の見所。両サイドがぶっ倒れるまで走る!当たる!デュエる!!

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ダービーマッチは、それぞれの街を背負って戦うチーム同士、それぞれの街を愛する者同士の勝負。
戦いの火蓋が切られた瞬間、目の前の相手に絶対に負けないという意志を持ってプレーしなければなりません。

そんな特別な一戦では、ピッチに立つ選手たちが闘争心を剥き出しにして、ボールを奪い合うシーンが何度も見られます。

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2016年シーズンの開幕戦でぶつかり合うことになったサガン鳥栖とアビスパ福岡。まだシーズンが始まっていないので両者がどのようなサッカーをしてくるかは分かりません。

が、出場が予想される選手にスポットを当て、個人vs個人の局面での見どころポイントを紹介したいと思います。

これを読めば、当日のダービーを、スタジアムで、テレビの前で、より楽しめること間違いナシ!?


1対1の攻防が最も熱い”サイドのエリア”に注目!

▲U-21代表の試合で1対1を仕掛ける亀川諒史選手(アビスパ福岡所属)

サッカーには試合中、何度も同じ相手と対峙してバチバチと競り合うポジションがあります。それは、ウイングや、サイドバックといった、ピッチの端に配置された選手たちです。

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▲両チームの予想フォーメーション(布陣)

サッカーにおける守備は、ゴール前中央のエリアを最優先で守るのが鉄則。なので、攻撃側にとっては中央から相手ゴール前を突破することはとても困難です。その打開策のひとつがサイド攻撃です。守備側があまり多く人を割けないサイドに攻め入って、正確なクロス(センタリング)をゴール前に供給するのが、最も基本的なサイド攻撃と言えます。

そんなサイドのエリアでは、手薄なエリアに攻め込みたい選手と、そのエリアを守る役目を課された選手による1対1の熱いバトルが見られるのです!


リスクを冒して攻撃参加するアビスパの両サイド

▲アビスパ福岡ディフェンダー 中村北斗選手(左)

アビスパは、昨シーズン大活躍した中村北斗選手(背番号22)を右サイドに、亀川諒史(かめかわまさし)選手(背番号18)を左サイドに起用してくることが予想されます。

彼らの武器は攻撃における思い切りの良さ。サッカーのセオリーでは、片方のサイドの選手が攻撃参加すれば、逆サイドの選手は守備的なポジションをとります。

しかしながら、アビスパの両サイドは得点のチャンスを察知すると、リスクを冒してゴール前に侵入します。そんなことをすると、もし得点できなければ相手の逆襲を受け大ピンチに!!でも、その際は他の選手がカバーにまわるというチーム内の意思統一によって、バランスが取られているのです。

▼両サイドプレイヤーの攻撃参加で中村選手がゴールしたシーン


無尽蔵のスタミナに驚愕!

▲サガン鳥栖ディフェンダー 吉田豊選手(左)

サガン鳥栖の左サイドとしてスタメン濃厚なのが、昨年の加入後、不動のサイドバックとして活躍した吉田豊選手(背番号23)。

彼の最大の持ち味は走力です。サイドを駆け上がっては自陣に戻りまた駆け上がる、を90分間何度も何度も繰り返すことができます。そのスタミナは、まるで日本代表の長友佑都選手のよう。

ただ、スタミナではアビスパの亀川選手も負けていません。試合終盤の時間帯に、何食わぬ顔でサイドを駆け上がるので、体が足が止まってきた相手にとってスゴく厄介な選手です。

ましてや今回は宿敵とのダービーマッチ。サポーターの声の後押しが、彼らをさらに前へ前へと走らせることでしょう。


クロスの正確さが勝敗を分ける!?

前記事【九州ダービー】人に伝えたい鳥栖vs福岡の見所。大男たちが跳びまくる!タメまくる!でご紹介したように、サガンにもアビスパにも、ヘディングが得意なゴールゲッターがいます。

そんな点取り屋が待ち構えるゴール前に、いかに正確なボールを届けられるかが、勝敗を分けそうな予感がします。

しかしそれは、相手のサイドに攻め入ってなおかつゴール前の状況を把握し、敵のプレッシャーを受けながら、味方が合わせやすいコースへボールを蹴るという難しい作業です。

クロスボールの質で注目したいのは、サガンに今季新たに加入した藤田優人(まさと)選手(背番号8)!

大分県出身で、サガンに来る前は柏レイソルに所属していた藤田選手ですが、2013年のナビスコカップ決勝で見せたドンピシャのライナークロスは、ファンの間で語り種になっています。


初戦で、しかもアビスパ戦でこんなクロスから豊田選手が決めたりなんかしたら、ファンの心を鷲づかみですね!


専用スタジアムでデュエルを楽しもう!

ハリルホジッチ監督が日本代表監督に就任してから、サッカー界ではデュエルという言葉がよく聞かれるようになりました。デュエルとは、フランス語で「1対1」という意味。

同監督は、「海外と比べて日本人選手はデュエルが弱い」と指摘し、日本サッカー界に1対1の強化を求めています。

11人対11人で行うサッカーですが、1対1の局面が見られるのも魅力のひとつ。元々日本人は、武士の一騎打ちや野球など1対1が好きなので、ピッチ上でデュエルが増えれば、サッカーのレベルや人気の向上につながるかも知れません。

今回の九州ダービーでも、サイドのエリアでの熱いデュエルが期待できます。普段以上の気迫を持ってのぞむ選手の表情や、激しい体のぶつかり合いを目の前で見せられると、たとえサッカーの戦術とかに詳しくなくても試合にのめり込んでしまうはずです。

▼ベストアメニティスタジム(鳥栖市)

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▼レベルファイブスタジアム(福岡市博多区)

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しかも、サガンのベストアメニティスタジアムと、アビスパのレベルファイブスタジアムは球技専用なので陸上トラックがありません!だから、選手の気迫に満ちたプレーを間近で見ることができます。デュエルを楽しむにはもってこいのスタジアムです!

>> サガン鳥栖のホーム「ベアスタ」は日本最上級のスタジアム・クオリティ

紹介した選手おさらい

アビスパ福岡
中村北斗選手/ディフェンダー

背番号:22
生年月日:1985年7月10日
出身:長崎県
身長:167cm
体重:69kg
経歴:喜々津SSC(多良見町立喜々津小)▶長崎FC▶喜々津中▶長崎FC▶国見高▶アビスパ福岡▶FC東京▶大宮アルディージャ▶アビスパ福岡

アビスパ福岡
亀川諒史選手/ディフェンダー

背番号:18
生年月日:1993年5月28日
出身:大阪府
身長:176cm
体重:70kg
経歴:帝京第三高▶湘南ベルマーレ▶アビスパ福岡▶湘南ベルマーレ
Twitter:@bkame26


サガン鳥栖
吉田豊選手/ディフェンダー

背番号:23
生年月日:1990年2月17日
出身:静岡県
身長:168cm
体重:69kg
経歴:静岡学園高▶ヴァンフォーレ甲府▶清水エスパルス▶サガン鳥栖

サガン鳥栖
藤田優人選手/ディフェンダー

背番号:8
生年月日:1986年5月8日
出身:大分県
身長:176cm
体重:75kg
経歴:明治北SSC(大分市立明野東小)▶カティオーラFC▶国見高▶明治大▶東京ヴェルディ▶横浜F・マリノス▶横浜FC▶横浜F・マリノス▶柏レイソル▶サガン鳥栖

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